私だ。あんちえいじゃー(@abcwriter1150)だ。

さて、今日は前回の記事の続きだ。

この記事は続きものなので、前作を読んでいない人は、ぜひそちらも読んで欲しい。

沈黙のWebライティングは、ブロガー以外も読むべき本だ

沈黙のWebライティングより、論理的な文章の書き方を学ぼう

論理的な文章とはどういった文章か?

あくまでぼくの理解であるが、論理的な文章とは「ある情報を求めている読み手に対して、その人が欲しがっている情報を適切な形・ボリュームで届けることができる文章」のことである。

前回の記事で書いたように、書物に書いてある言葉をそのまま暗記するのではなく、自分なりに解釈して、自分の言葉で再構築することが大事だ。

あなたにとって、論理的な文章とは何か?考えてみよう。

さて、今回の記事でも引き続き、読み手に伝わる文章を書くにはどうしたらいいか?を見ていこうと思う。

今回は、「なぜ専門家の書いた文章はわかりづらいのか」を考えてみよう。

実はこのテーマを考えると、普段ブログを書くときの心構えが自ずと変わってくる。
てか、ぼくは変わった。

面倒かもしれないが、お付き合い頂きたい。

専門家の書いた文章が読みづらいのはなぜか?

あなたには、誰かの書いた文章を読んだとき、その文章の内容が全く頭に入ってこずに挫折した経験はあるだろうか?

ぼくはある。

特に、ある分野において専門家と呼ばれる人の書く文章は、専門外の人にとって非常に読みづらいことが多い。

専門家と呼ばれるくらいだから、その人達の知識は膨大だし、正確なものだ。

ゆえに書かれた文章も正確で間違いのないもののはずなのに、なぜか頭に入ってこない。

その原因は大きく分けて2つある。

原因1.そもそも文章が下手

これはとてもわかりやすい。

要するに書き手の国語力、表現力の問題である。

例えば下記の文章を読んでみて欲しい。

朝廷を構成する豪族は,氏上とそれにひきいられる氏人が,氏の集団全体を支配するとともに,その地位を代々うけつぎ,大王から彼らの身分をあらわす氏・姓をあたえられた。これを氏姓制度という

上記の文章は、かの有名な山川出版社から出版された「もういちど読む 山川日本史」からの引用だ。

あなたはこの文章を読んで意味がわかっただろうか?

ぼくは全然意味がわからなかった。

この文章のまずいところは、下記の赤字部分だ。

朝廷を構成する豪族は,氏上とそれにひきいられる氏人が,氏の集団全体を支配するとともに,その地位を代々うけつぎ,大王から彼らの身分をあらわす氏・姓をあたえられた。これを氏姓制度という。

この部分を削除すると、とてもわかりやすくなる。

朝廷を構成する豪族は,大王から彼らの身分をあらわす氏・姓をあたえられた。これを氏姓制度という。

しかしこれだと、前の文章と、そのあとの「これを氏姓制度という。」の文章のつながりがわからない。

まだこの文章はちゃんとした文章ではない。

この文章をわかりやすく論理的なものにするとしたら、

「朝廷を構成する豪族は,大王から彼らの身分をあらわす氏・姓をあたえられた。

氏とは、血縁関係を表す言葉であり、家ごとに名前が決められていた。有力は氏としては佐藤、鈴木などがあった。

姓とは、血縁関係内での役割を表す言葉である。家の中では父親が一番権力が強く、長と呼ばれていた。家の中の決まりごとは最終的に長である父親によって決められていた。次に偉いのは母親であり、長の次に権力が強かった。子どもたちは生まれた順番に長子、次子、三子などの姓が与えられて、一般的には長子が次の長となり、次子以降の子どもたちは一定の年齢になると、他の家に召使として送られ、そこで一生下働きとして働いた。

このように朝廷により血縁関係ごとにまとめられた集団のことを氏といい、その氏の中での役割を姓と読んだ。

これを氏姓制度という。」

といったところだろうか。

なお、内容はぼくが今適当に思いついて書いたものなので、あしからず。

このように、専門家といえどもきちんとした文章が書けない人は意外と多い。

専門家が書いた文章の意味がさっぱり頭に入ってこなかった場合、まずはその文章構造がおかしくないかを疑ってみよう。

いくら専門知識があっても、基本的な文法力がないと、人に伝わる論理的な文章は一生書くことができない

原因2.専門用語と専門用語の間の説明を省いている

文章の構造におかしなところはない。

でも、なぜだか頭に入ってこない。

この場合が実は非常に重要なポイントである。

文章の構造は正しいのに、文章の意味が頭に入ってこないのは、単語と単語の間にある意味の繋がりが、当たり前のものとしてショートカットされているからである。

そしてこれは、専門家だけではなく、ぼくら一般人もやりがちなことである。

どういうことか?

例えば下記の文章を読んで欲しい。

「ベンチプレスをおこなう際に、より大胸筋に負荷をかけようとワイドグリップでポジションを取る人がいる。しかし、これは辞めた方がいい。なぜならワイドグリップは肩に大きな負担がかかるからだ。」

ぼくのブログ読者なら、すんなり意味がわかるかもしれないが、会社の後輩女子や、AFC体型でまるで運動になんて興味のない同僚に上記の文章を読ませても、全く意味がわからないであろう。

上記の文章で言えば、まあベンチプレス、大胸筋は普通の人でもわかるだろう。

しかし、ワイドグリップ、ポジションを取る、あたりで全く何を言っているのかわからないのではなかろうか?

「ワイドグリップ」とは、ベンチプレスのバーを肩幅よりも広い位置で握ることであり、「ポジョションをとる」とは、ベンチプレスをおこなうためのスタート位置につくことである。

我々にとっては当たり前かもしれない。

しかし、筋トレに馴染みのない人にとっては、全く意味不明な言葉なのだ。

この意識が危ない。

無意識のうちに取っている「この単語の意味は皆知っているだろう」という傲慢な態度が、専門家の書く文章が、一般の人には伝わらない真の原因なのだ。

もし、筋トレなどしたことのない人に上記の文章を伝えるとしたら、下記のようなに書き換えることが必要だ。

「ベンチプレスをおこなう際に、より大胸筋に負荷をかけようとバーベルを自身の肩幅よりも外側で握り(ワイドグリップ)、ベンチプレスを始めようとする(ポジションをとる)人がいる。、、、」

専門的な内容を、専門家以外にもわかるような文章にするためにまず最初に意識することは、何気なく使っている専門用語が、果たして普通の人にとっても当たり前なのか?を考えることだ。

そして、その専門用語の意味を普通の人に分かるように伝えるにはどういう表現にしたら良いのかを考え、文章にすることが大切だ。

ただ、ここで一つ注意しなければならないのは、どこまで用語を噛み砕くのか?という点だ。

専門的すぎると意味が通じないが、噛み砕きすぎると今度は冗長で締まりのない印象を文章に与えてしまう。

あなたがその文章を届けたい人はどういう人なのか?を今一度徹底的に考え、その人にあった適切な表現を考えよう。

それが何より大事だ。そしてそれが何よりも大変なんだけど。

まとめると

・論理的な文章、の意味を自分なりの言葉に落とし込もう。

・専門家の文章がわかりづらい理由は「そもそも国語の文法が変」な場合と「専門用語と専門用語の間の説明を省いている」の2つがある。

・専門用語は、その文章を伝えたいとあなたが考えている人にとって適切なレベルまで噛み砕いてあげよう。ただし、噛み砕きすぎてもいけない。

以上。

今回はここまで!