思考錯誤

これは、俺の人生の軌跡だ。

これを勇気と呼ぶべきか?ドキュメント72時間を見て


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年末にHNKのドキュメント72時間というドキュメンタリーの総集編を見た。

去年も見たので、2年連続である。

多少の仕込みもある番組らしいが、色んな人生を覗き見れるとても大好きな番組だ。

まあ、明け方まである番組とのことで、さすがに全部は見れないが、とても考えさせられる内容があったので、ここに記す。これは、僕の思考の軌跡である。

 

福岡の中州にあるという、深夜2時まで運営しているという保育園の話。

どうも社団法人みたいですね。

http://www.doronko-hoikuen.com/index.html

 

個人的な話になるが、僕は歓楽街周辺の物語が大好きだ。

飲み屋好きってのもあるけれど、本当に色んな人生があるんだな、ということに気づかせてくれるからというのが大きい。自分の人生がいかに矮小で、いかに偏った価値観に支配されていたのかに気づくことができる。

そんな、色んな人生に触れられる瞬間がたまらなく大好きだ。

大した人生を歩んでいない(いまだに素人童貞とか、どんだけ恋愛してきてないんだYO!!)自分としては、なおさらね。

 

こういう番組を見ると改めて気付かされるのだが、僕はいわゆるエリート層がドラマをお手本としたような、型どおりの幸せがそれほど好きでない。

例えばいついつまでに何人と付き合って、自分の好きな異性の特徴を見定めて(含む体の相性)、いついつまでに結婚して、いついつまでに子供を作って(つまりは中出しして)、いついつまでに家を買って、、、という例のあれだ(途中、若干卑猥な本音が聞こえましたが、気にしない)。

 

僕の実感でしかないけど、人生そううまくはいかない。

例えば、希望の大学には入れないし、希望の就職先には就職できない。

希望通りの年収はもらえないし、希望通りの人数と経験はできないし(ここは、戀愛工学をいつ知ったか、によって異なる)、希望通りの顔面偏差値を持った人と結婚はできないのである。

 

頑張れば必ず報われるというのは、能力や機会に恵まれた人の言い分である。

 

話が長くなりました。

 

この内容で僕が「すげえ」と思ったのは、シングルファザーの話。

曰く、奥さんは子供がいるのに、子供や旦那さんではなく、新たにできた男を選んだとのこと。

そのせいで彼は自分のキャリアを犠牲にして、子供と最低限の時間を共有できるアルバイトをせざるをえず、そのために深夜2時まで運営している保育園に子供を預けているのだという。

 

この話を聞いて、僕はすげえな、と思った。男なら、稼いで当たり前、一家の大黒柱で当たり前という、この国にある当たり前の価値観を、この人は捨てたからだ。

僕も、その価値観からは逃れられていない。

だからこそ、この番組で一番印象に残ったのが、シングルファザーのエピソードだったのだろう。

彼はすごい。

 

そういう世間の価値観に囚われず、今、自分にとって何が重要なのかを見極め、そのための選択をすることができたから。自分のキャリアというものを捨てることができたから。

いや、実は初めから、そこにはキャリアなんてなかったのかもしれない。どーしょもない仕事をしていて、だったらまー正社員なんてやめて、アルバイトでもいいか、みたいな選択だったかもしれないし、「いや本当に想定外で、もう選択の余地なんかねー!」って上での決断だったのかもしれない。

その辺は僕にはわからない。

 

まあ、それでも僕は彼の決断がすげえと思ったわけだ。

これは、人によって判断が分かれる決断である。

僕は頭悪いし、あんまり先まで見通せないから、この男性の「今あるものを常識にとらわれず捨てた決断」をすげえと思った。

でも、いわゆる頭が良くて、きちんと先のことまで見通せる人からすると、この男性の決断は「愚か」以外の何物でもないのだろう。

今はいいけど、今後の子供の教育資金は確保できるの?

大学まで面倒見切れるの?

小学校に上がった時の、世間の風当たりを考えたことがあるの?

てか、自分や親を含めた今後のライフプランはどーすんの?

みたいな反論が、いくらでも思いつく。

そんなの多分、彼だってわかっている。

でも、そう言った世間の「常識」じゃなくって、今、自分と子供にとって何が一番大切か?を考えて、そのための選択ができた彼のことを、僕は素晴らしいと思った。

この決断を勇気と呼ぶか、愚策と呼ぶか、それはきっと、その人の価値観によるんだろ〜なと思った出来事でした。

俺のお先も真っ暗ですね笑。