前の会社には、あり得ないほど結果を出し続ける人がいた。

常に結果を出し続けるのである。

 

幸いなことに、そう言う人を間近でみてきて、気付いたことがあるので記してみる。何気に意識が高い系のビジネス書なんか読むよりもよっぽどいい内容に仕上がったと思うので、ぜひとも何度も読み返してほしい。ぼくも挫けそうになったら何度も読み返すよ。

 

 

1.仕事とプライベートの垣根が曖昧。

1番はこれかな。仕事ができる人は、常に仕事のことを考えている。例えば新聞やネットで、自分の得意先の動向を常にウォッチするし、休日も情報収集を欠かさない。

 

具体的な例をみてみよう。

前の会社で一緒に仕事をさせてもらった敏腕営業マンである。途中から赴任してきた彼は、部内で売上高ナンバーワンの企業を担当することになった。もちろん業界経験はないし、その企業がどんな商品を扱っているのか、ということは、うちの部署に来るまで全く知らなかった。

 

部署に来た彼が最初の連休前に、ゆるふわ一般事務員のぼくにお願いしてきたことは

 

「この企業の商品のことをもっと知りたい。申し訳ないけど、過去の資料があったらすべてコピーしてほしい」

 

ということだ。ぼくは、過去の営業マンがまとめた資料を片っ端からコピーして、見やすい形にまとめて彼に渡した。その量は本が一冊書けるくらいのとんでもない量だった。

 

まあ、なんだかんだいって連休に読み込んでくるなんてありえないだろうな、とぼくは思いながら彼に資料を手渡した。

 

連休明け、部内の誰よりもその企業の商品に詳しくなった彼の姿が、そこにはあった。

 

また、彼はその取引先の社長の動向を、企業ホームページやSNS、先方の担当者を通じて常にウォッチした。そして、社長が休日にイベントやセミナーを開催する場合は必ず顔を出して挨拶をしていた。

 

とにかく彼のコミット力にぼくは脱帽した。

 

彼は、自分が担当しているクライアントがどんなことを大切にして、どんな思いを持って自分たちの商品を作っているのか、クライアントの担当者以上に考えて行動していた。

 

印象的だった言葉にこんなものがある。

 

「彼らは、自分たちの商品が好きすぎて、なんとかしてその良さを世の中に知ってもらいたい、その良さを体感してほしいと思っている。私はその熱量を少しだけ借りて、それを世の中に届ける手伝いをしているだけだ」

 

素晴らしすぎる。

もちろん成績は毎回トップクラスだ。部内の賞を総なめにしたのは言うまでもない。

 

2.抑えるところをしっかり抑える。

そこまで担当の仕事にコミットして、結果を出す彼は、苦手なことがとことん苦手だった。具体的には事務書類の作成がてんでダメだった。

 

彼は月に一度の交通費精算のやり方をいつまでたっても覚えなかった。

メモを取ることすらしない。

いつもぼくに「ごめん!代わりにやっておいて」と丸投げだ。

でも、誰も彼に文句は言えなかった。

 

なぜなら彼は、自身がコミットすべき課題である「営業数字を達成する」というミッションを、他の誰よりも完璧にこなしていたからである。

 

「自分が企業に求められている役割は何か?」を考え、常にそれを最大化することを最優先に考える。

 

ぶっちゃけそれができていれば、他のことが多少できなくても何ら問題がない。

もちろんブツブツ文句を言う人はいるだろうし、そんな態度を面白く思わない人もいる。でも、そういうひとは大抵自身がコミットすべき課題をきちんと達成できていない。要するに暇人なのである。

 

自身がコミットすべき課題に精一杯コミットし、結果を出している人は他人のことなんて気にしない。そういう人は、目の前の仕事が楽しくて仕方なくて、他のことを考える隙がないのである。

 

すべての業務を完璧にこなす必要はない。自分が求められている役割を果たすことを最優先で考えて、他のことは積極的に手を抜こう。

 

そうそう、そんな彼ではあるが、ちょっと確認するだけで済むような書類の締切だけはいつもキチンと守っていたし、こっちから催促をしたお願いには、いつも嫌な顔をせずにきちんと答えてくれていた。これは3に続く、もう一つの特徴でもある。

 

長くなったし、頭が働くなくなってきたので、続きはまた次回。