3.物腰が柔らかく、人当たりがいい。

困ったことに、仕事ができる人というのは、総じて謙虚で物腰が柔らかく、とても人当たりがいい。

2,で書いたように、前の会社で圧倒的な結果を残していた営業マンは、ちょっと困ったちゃんでもあった。

 

経費精算はぼくに丸投げでとっとと客先に出るし、書類の提出を忘れてしまうこともしばしばであった。

 

事務員の立場からすると、正直「イラッ」としてしまう人物である。

 

でも、なぜか彼のことを悪く言う人はほとんどいなかった。

 

なんでだろうな、といつも考えていたのだが、ついぞ決定的な答えはでなかった。

でも、その一つの要因が、誰に対しても物腰が柔らかく、決して上から目線で接しない態度にあったのではないかと思う。

 

彼とぼくとでは、会社の評価が違った。

できるビジネスマンである彼に対する会社の評価はとても高く、直接聞いてはいないが、お給料もそれなりに貰っていたと思う。結婚もしていて、子供にも恵まれていて、連休は海外旅行を嗜んでいた。

 

まあ、いわゆるエリート勝ち組である。年齢も1個違い。

 

翻ってぼくは、30を過ぎて一般事務員。お給料も手取り20万円(残業をしないと、20万円を切る。そしてそれは今の会社でもあまり変わらない)。もちろん彼女はいないし、海外なんて行ったことがない。仕事もできないし、コミュ障で人との会話もままならない。いわゆる人生詰んだ組である。こういったダメ子の遺伝子が残らないように、女性には遺伝子レベルでダメな男を見極める目が備わっているのだろう。

 

今まで二人きりで食事に誘った女の子はゆうに30人は超えているが、それに答えてくれたのは10人以下。そして、2回めに答えてくれたのはその半分。告白してOKをくれた女の子は、、、、、(泣)。

 

さて、続きである。

 

そんな彼からすれば、ぼくなんて道端の石ころだ。

 

どんなに罵声を浴びせても、誰も注意しないだろう。むしろ「まあ、そりゃそうなるよね」という雰囲気になるかもしれない。でも、彼は決してそんな態度を取らなかった。

 

むしろ、一人の人間として対等の存在としてぼくを扱ってくれた。本心がどうだったかまでは分からないが、ぼくはそう感じた。

 

「いつもわがままばっかいってごめんな」

「お前がいなかったら、おれはここまで成績出せていないよ」

 

わかっている。

 

そんなのは戯言だ。

 

彼は、ぼくのサポートなんてなくたってトップ営業マンだ。

 

きっと変わらず圧倒的な成果を出しただろう。

 

でも。

 

でもさ。

 

そんな自分と対して年齢の違わない社内のエースにそんなこと言われて、いい気分にならないわけがないじゃないか。

 

結果ぼくは、彼にいいように使われた。

 

代わりに経費精算の書類も書いたし、面倒なデータの集計もした。もちろん残業をしたのは言うまでもない。

 

でも、不思議と嫌な感じはしなかったんだよね。

 

それは多分、彼がぼくのことを(表面上は)対等なビジネスパートナーとして認めてくれていたからだと思う。

 

仕事のできる人は、決して敵を作らない。もちろん0ではないだろうけれど、それでも他の人に比べて圧倒的に味方を作るのがうまいのである。なんかもうあれは天性のものとしか思えないよ。

 

いや、天性で片付けたらこのブログの意味がなくなる。

 

う〜ん、、、いっこだけ上げるとしたら、共感力が高いのかもしれない。

「わかる。その気持ちすげえよくわかるわ」

と、相手の意見を決して否定しない。むしろ認める。

んで、感謝の言葉を述べるのを忘れない。

 

「この前の資料、めっちゃわかりやすくて助かったよ」

「あの時、即座に対応してくれてありがとう!お陰で受注に繋がったよ!」

 

と、こちらの労力に対してきちんと言葉をかけてくれるのである。

 

そうか、彼はとてもマメなんだ。

 

マメであることは、とてもむずかしい。なぜなら人間は基本的に怠け者だからだ。

マメであり、常に感謝の言葉を忘れない。

そんな単純なことを当たり前のように実践できる人が、周囲に好かれて、仕事で結果を出しているのかもしれない。

 

う〜ん。深い!

 

あと一つの特徴はまた次回のブログにしたためよう。

 

おしまい。